英霊・顕彰

坂八幡神社 慰霊碑

碑文名
慰霊碑
建立日
昭和41年10月 戦歿者慰霊碑建設委員会
英霊
565柱
解説

秋祭りで賑わうことが有名な坂八幡神社の、鳥居左側にお社然とした焼香台と鐘を備えた慰霊碑がそびえ立っている。 碑の前面に散華された御英霊のお名前が、集落毎に565名びっしりと刻まれている。
裏面には「国民に愛国心のない国は亡びる。住民に郷土愛のない町は栄えない。祖国を愛し郷土を思う心は民族独立の精神に通う。 日本は第二次世界大戦に於いて、大東亜共栄圏確立という理想のもとに戦端を開いた。出征したわが町の青壮年諸氏は、 酷寒の北、炎暑の南の戦場で、飢餓を忍び、兵器弾薬の欠乏に耐えつつ、勇戦奮闘し幾多有為の士が祖国の繁栄を祈念しながら散華せられた。 真に殉国の神と言うべく、勝敗を超えて尊い。終戦後、わが国は廃墟の中から立ちあがり、殉国勇士の意を受け継いで国家再建に邁進し、 産業立国の大業を成し遂げたのである。 このとき、郷土出身の戦歿英霊をしのび、また、終戦を促した世界最初の原子爆弾によってたおれられた国民義勇隊、動員学徒、女子挺身隊、徴用工員、 その他国家総動員法によって国の犠牲になられた方々の霊を慰めることは郷土を同じくするわれらの責任であり、義務である。 よって各部落長ら相寄り相義し、前記の尊霊を合祀して、その殉国の志に感謝、その功績を永劫に顕彰せんことを図った。 さいわい町民各位の絶大なるご協力によって、この八幡宮の聖域に 不滅の慰霊碑を建設することが出来た次第である。町民一同、今後この碑を仰ぎ、これを愛国の象徴、郷土の護りとして崇敬するものである。」 とした趣意書が刻まれている。この趣意書から推測されるに、祀られている御英霊は大東亜戦争従軍及び原爆被爆により散華された方々と思われる。
鳥居手前には大正12年3月建立の戦捷記念碑もあるが、碑文の上の部分に削られたような跡がある。

アクセス

国道31号線「総領橋」交差点を山側に入り、最初のT字路を東に400m。鳥居奥に駐車スペースあり。
JR呉線「坂駅」800m。 坂町循環バス 坂・北新地循環線「坂八幡宮前」50m。

地図