- 碑文名
- 大亜細亜悲願之碑
- 建立日
- 昭和27年11月揮毫 昭和43年5月再建
- 英霊
- 本照寺檀家出征兵士及び原爆被災者
- 解説
東京裁判において真理に基づき堂々と日本を弁護した、インドのパール判事が昭和27年に広島を訪問した。 そして平和公園の『安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから』という碑文に「この《過ちは繰返さぬ》という過ちは誰の行為をさしているのか。 もちろん、日本人が日本人に謝っていることは明らかだ。それがどんな過ちなのか、わたくしは疑う。」と語ったところ、小町にある 本照寺の住職・筧義章氏が「檀徒の諸精霊のため『過ちは繰り返しませぬから』に代わる碑文を書いていただきたい。」と懇願された。 これを聞かれた博士は、筧義章氏がインド独立運動志士ラス・ビハリ・ホース氏の信任を受けていた事もあり、快く引き受けられ、 次のような詩を揮毫された。
激動し 変転する歴史の流れの中に
道一筋につらなる幾多の人達が
万斛の想いを抱いて死んでいった
しかし
大地深く打ちこまれた
悲願は消えない
抑圧されたアジア解放のため
その厳粛なる誓いに
いのち捧げた魂の上に幸あれ
ああ 真理よ!
あなたはわが心の中にある
その啓示に従って われは進む1952年11月5日 ラダビノード・パール
この格調高い詩がベンガル語・日本語、さらに英語で大きな黒御影石に刻んである。
以上『パール博士のことば』田中正明著より引用
- アクセス
市内中心部・100m道路の1本南側の道路に面する本照寺境内にある。本照寺には裏側に駐車場があるが利用可能かは事前に問い合わせされたし。 なお寺の前の道は東方面一方通行である。
広電「中電前」490m。えきまちループバス「並木通り入り口」250m。- 地図