- 碑文名
- 忠魂碑・北清事変紀念碑・征露紀念碑
- 建立日
- 忠魂碑 昭和37年4月・ 北清事変紀念碑 明治36年3月10日・ 征露紀念碑 明治39年11月1日
- 英霊
- 146柱
- 解説
下蒲刈島と蒲刈島の間の細い海峡に面した、向集落の中にある春日神社の本殿の左側に碑はある。 木が繁茂していて、碑の正面を覆いつつある。 碑の右手の石に、戦死者名簿として戦役の区別なく、いろは順に御英霊の御名前が刻まれている。 末尾の方に女性の御名前が続くが、これは挺身隊の方々と思われる。
建設委員として町長・区長・町議員など25名の名前を刻んだ石や、建設資金を寄付した112名の名前を刻んだ石が碑の周りを囲んでいる。 現代では町長や議員が忠魂碑を建設することも、過疎が進む集落でこのような多くの寄付者を集めることも、 おそらく不可能と思われ、建立当時の気運や賑わいが偲ばれる。 寄付者の中に池田勇人の文字を見つけたが、これが広島県出身で当時の内閣総理大臣だった池田勇人氏かどうかは不明である。
碑の手前には北清事変紀念碑と征露紀念碑が建っている。 背面には従軍されたと思われる方々の御名前が刻まれているようだが、風化が激しく判読は出来なかった。- アクセス
島の集落内の道は狭く、また神社に駐車場はない。向桟橋等に停めさせてもらい徒歩で行くことをお勧めする。
瀬戸内産交バス 沖友天満宮-中国労災病院線「向桟橋」600m。- 地図