英霊・顕彰

岩国 第六潜水艇記念碑

碑文名
第六潜水艇殉難者記念碑
建立日
昭和35年4月14日再建
英霊
佐久間 勉艇長以下 第六潜水艇乗組員14名
解説

第六潜水艇が事故を起こした海域を見渡せる丘に、記念碑は建っている。
碑文には「第六潜水艇は明治四十三年四月十五日新港沖で半潜航訓練中沈没し艇長以下十四名の 乗組員が殉職されました 引揚げ后艇内の状態及び艇長の遺書により全員が一糸乱れず各々の部署を守り従容として死に就いたことが判明しました 潜水艇が世に出て間のない時代のこの出来事は全世界注視の的となり事故に対処した艇員の立派な態度は深い感銘を与えその旺盛な責任感と事を処する沈着な態度はわが国民の範としてたたえられました 殉難直後地元にささやかな記念碑 を建てましたが 後呉鎮守府の追加手入により立派なものになり永く後世に伝へることとなりました 偶々昭和廿年敗戦により軍に関係あるものは事の如何を問はず軍国主義の悪名をふして一切が 葬り去られ此の碑も亦同じ憂き目を見ました かくして十有余年を経た今日艇員の崇高なる 精神は再び世に問はれる時が来ましたので有志相図り広く全国に訴へ浄財を得て遭難満五十年 を期し再建することとなりました 茲に後世のためにこの次第を記します」とある。
佐久間艇長の遺書は、アメリカの国会議事堂に陳列されたにもかかわらず、 占領軍による、なり振り構わない思想弾圧が、ここでもあったことが記されている。
広島湾を挟んで対岸の、呉市にも第6号潜水艇殉難之碑があるので、 興味のある方はそちらも訪れて頂きたい。

アクセス

国道2号線「装束1丁目」交差点を山側に入り突き当りを左折、160m行ったところの坂道を登る。 「岩国市装束町」交差点は一方通行の為、進入不可。駐車スペースあり。
いわくにバス 和木駅・上迫線「記念碑」80m。

地図